アートナビゲーターが岐阜から発信!アートを身近にする機会をつくるプログラム

 こんにちは。岐阜県岐阜市在住のアートナビゲーター、加藤誉使子(かとうよしこ)です。現在、岐阜市柳ヶ瀬商店街で現代美術の小さなギャラリースペース「Atelier+Artgallery Lucca445」を運営しながら、そこを拠点に画家・美術活動家としてアートに関わる様々な活動をしております。

 今回は、私が開催している2つのアートプログラムについてご紹介します。



 2つのプログラムの共通コンセプトは、「美術にそれほど親しんでいない人に対しても間口を広げ、日常の生活にアートのエッセンスを生かすきっかけをつくる」で、私の活動基軸の一つです。


「アートサロン in 星時」


 一つめは、岐阜市にある「カフェ星時」を会場に、参加者全員でアートについて語り合うプログラムです。参加者は各自1点お気に入りの作品(実作品、データ、画集など形式は問わず)を持ち寄り、披露し合い意見交換を行います。また、もう一つのお楽しみは、カフェ店主による毎回異なる“アーティスト”にちなんだ特製スイーツです。皆でスイーツを楽しみながら、和やかに進めるプログラムとなっています。私はファシリテーターとしてプログラムを進行しながら、自らも参加者の一人として、その日のスイーツの題材となった“アーティスト”をネタにプレゼンテーションを行います。

以下は、2020年11月に開催した際のイベント告知文です。


アートサロンは、アートにマツわる特製スイーツをいただきながら、
好きなアートについて自由に話す場です。

「絵を観るのは好きだけど、詳しくはよく分からない…」
「自分はこんな風に感じるけど、それでいいの?」
「アートについて話したいけど、相手も機会もない…」

美術活動家・加藤誉使子のナビゲーションで、
アート初心者~マニアックな方まで、誰でも楽しく参加できます。
スイーツは、カフェ星時・樋口尚敬によるこの日限りの特別メニュー。
今回は、中川李枝子作・大村百合子絵の『ぐりとぐら』に出てくるカステラを、
ほかほかで提供いたします。
各自持ち寄ったお気に入りのアート作品について互いに語り合いましょう。

アート作品といっても難しく考えないで、
「なんか気になる」「これくらいしか知らない」そんな感じでも大丈夫です。
逆に、なぜ私はこの作品に惹かれるのか?という疑問も大歓迎です。

アートを語ることで、知らなかった自分のことや
これからのことに気付くかもしれません。
どんな方がどんな作品といらっしゃるのか、ワクワクしながらお越しください。

 この回の私のプレゼンテーションでは、大村百合子さんの作品から始まり、鳥獣戯画、鼠草子を紹介し、絵巻物の魅力について語りました。プログラムは2時間(現在はコロナ時短で1時間30分)、特製スイーツとお好きなドリンク付で参加費1500円という岐阜価格!

 参加者にはギャラリストやコレクターといったアートに精通した方もいらっしゃいますが、熱心なアートファンという訳ではない人の方が多いです。

 参加者の感想として、「新鮮な機会だった」「自分はアートについて素人だが、語っても良いと分かった」「アートを身近に感じた」「他の人の意見を聞くことができて良かった」などが寄せられています。



「おとなのアートレッスン in 水の音」


 二つめは、岐阜市にある「古民家ギャラリー・カフェ 水の音」を会場に、プレゼンテーションとワークショップを組み合わせたプログラムです。毎回異なる作家をテーマとして取り上げ、作品を参考にしながら、やはり毎回異なる表現方法で作品制作を楽しむ講座です。そして、レッスン後にはケーキセットのティータイム。こちらも終始和やかな雰囲気のプログラムとなっています。


「まじめに遊んで、楽しく学ぶ。おとなのアートレッスン」

古今東西の名画をヒントに、いろいろな表現方法のアート制作を楽しむ講座です。
一回ごとに異なるテーマで一点ずつ、
あなただけのクリエイティブな作品を完成させます。
講師独自のアートアプローチにより、誰でも楽しくワークを行いながら、
自然に美術の基礎を学ぶことが出来ます。
名画のナビゲーションは、美術の知識をちょっと深めてくれ、
アートに触れることが前より楽しくなることでしょう。

「アートは、知らない間に魂に積もった日常の塵を洗い流してくれる」
                             ーー パブロ・ピカソ

※イベント告知フライヤーより

 2021年1月の回ではエゴン・シーレを取り上げ、ドローイングの線の表情と色の置き方に着目し、ダーマトグラフとハードパステルを粉状にしたものを表現素材として作品制作をしました。ウォーミングアップでは、押し葉をモチーフとして“平面to平面”の描画を、メイン制作ではあじさいドライリーフをモチーフとして“立体to平面”の描画をしました。

 毎回完成後は、作品を並べて発表&意見交換を行います。プログラムは2時間2000円のやっぱり岐阜価格!

 参加者の感想として、「作家についてレクチャーを受けてからのワークショップが新鮮」「実際にやってみると作品の表現がより理解できる」「オリジナルメソッドで自然に素敵な作品が出来てマジック!」「とにかく楽しい」などが寄せられています。



 スポーツがアスリートだけのものではなく、一般の人も健康のために日常生活に取り入れるのが当たり前と受け止められているように、アートも、アーティストや美術関係者及びアートファンだけのものではなく、どの人にも心身を整えたり自己能力を高めるなど、生きる上で日常的かつ親密な存在になってほしいと願っています。アートを身近にするための入口を広げるにあたり、アートと何かをコラボレーションすることで可能性が広がるような気がします。また、より多くの方にアートとの出会いの機会を創出するために、今後は企業研修などでの活動展開が出来るようになると良いと考えています。



プロフィール/

東京造形大学美術学部Ⅰ類卒業。2017年まで岐阜県高等学校美術科教諭として勤務。その後、美術の力をおとな社会にもっと広げたいとの思いから早期退職し起業。前職の経験を活かし、現在はフリーの美術活動家として活動中。作品制作・展示プロデュース・イベント・ワークショップの開催など、美術に関わる様々な活動を、まちの中でまちづくりの一環として展開している。


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